医療制度の歩み講座

医療制度は、なぜ今の形になったのか

国民皆保険、医療計画、介護保険、地域医療構想。
今の医療制度は、その時代ごとの課題に応えて作られてきました。
この講座は、厚生労働白書の時代の区分に沿って、国が改正の理由として挙げた数字とともに、1945 年から 2040 年までの歩みを 7 章でたどります。

解説の元は、厚生労働白書、社会保障制度改革国民会議の報告書、国の検討会のとりまとめと、人口動態統計、国勢調査、医療施設調査、国民医療費などの統計です(2026 年 10 月 4 日に確認)。
人口動態統計、医療施設調査、国民医療費などの公表に合わせて、年に 1 回更新します。

この講座の要点

白書の 2 つの区分と、この講座の章
195019601970198019902000201020202030医療提供体制医療基盤の整備と量的拡充病床規制機能分化と患者の視点医療保険皆保険の確立給付の拡充給付と負担の見直し← 1922 年からこの講座第 2 章第 3 章第 4 章第 5 章第 6 章第 7 章2000 年より後は、介護保険の開始(2000 年)と医療介護総合確保推進法(2014 年)で区切った

章の題名は、白書の区分の名前を短く言い換えたもの。白書の年は、いずれも「おおむね」(第 1 章)

  • 今の医療制度は、時代ごとの課題に応えて作られてきました。国の資料は、その理由を数字で説明しています。
  • 戦後は病院と保険を行きわたらせる時代、1973 年からは増える医療費に対応する時代、1985 年からは病床の規制と機能の分化の時代でした。
  • いま国が見すえているのは、85 歳以上が増え、働く世代が減る 2040 年です。

章の一覧

  1. 第1章 制度を動かしてきた 6 つの数字 高齢化率、出生数、死因、国民医療費、病床数、高齢者の医療費の割合。どの統計で分かるかと、白書の時代の区分。
  2. 第2章 皆保険まで(1945〜1961 年) 戦後の病院の不足と医療法。医療法人の制度。保険のない人が約 2,871 万人いた時代から、1961 年の国民皆保険へ。
  3. 第3章 給付を広げた時代(1961〜1973 年) 国保の 7 割給付、高額療養費、高齢化率 7%。1973 年の老人医療費の無料化までの道のり。
  4. 第4章 老人医療費の無料化と、その見直し(1973〜1985 年) 70 歳以上の受療率は 5 年で約 1.7 倍。老人保健法、本人 1 割負担、医師の養成の見直し。
  5. 第5章 病床の規制と機能分化(1985〜2000 年) 医療計画と必要病床数。病床数は 1992 年が最多。特定機能病院と療養型病床群、ゴールドプランから介護保険へ。
  6. 第6章 介護保険と、医療制度の改革(2000〜2014 年) 一般病床と療養病床、本人 3 割負担、DPC、平均在院日数と医療費適正化計画、後期高齢者医療制度。
  7. 第7章 2025 年と 2040 年へ(2014 年〜) 団塊の世代が 75 歳以上になる 2025 年に向けた地域医療構想。85 歳以上の増加と生産年齢人口の減少、出生数 67 万人。

道具

厚生労働白書、国の報告書と統計をもとに、病院ドック編集部がまとめました。
国が監修したものではありません。
時代の区分は平成 19 年版厚生労働白書に従い、2000 年より後は改正の年で区切りました。数字は国の統計の公表値で、統計ごとに対象と時点が違います(各図の注を参照)。
内容の誤りは訂正受付窓口からお知らせください。