病院と行政の役割分担講座

病院の届出と報告は、どこが相手なのか

病院は、地方厚生局、都道府県、保健所と、いくつもの役所に届出と報告を出しています。
この講座は、医療法と健康保険法を背骨に、だれが何を決め、病院に何をしているのかを 6 章で整理します。

解説の元は、医療法、健康保険法などの条文と、厚生労働省と地方厚生局の通知、要領、ガイドラインです(2026 年 10 月 4 日に確認)。
令和 7 年の改正医療法は、2028 年にかけて順に施行されます。
施行や国の通知に合わせて更新します。

この講座の要点

病院と行政の役割分担。許可、計画、保険、監督の 4 つの道
国(厚生労働大臣)基本方針、診療報酬(中医協に諮問)保険医療機関の指定、指導地方厚生(支)局 8都道府県ごとの事務所が窓口都道府県開設と病床の許可医療計画、基準病床数地域医療構想と調整会議立入検査、基金保健所立入検査、感染症の届出病院報告(県、市、特別区が設ける)病院約 7 割は医療法人市町村国民健康保険の窓口、介護保険健診と保健、公立病院の開設者保険指定、施設基準、指導許可監督開設者計画都道府県 → 地域医療計画(6 年ごと)、基準病床数、地域医療構想の調整会議(2027 年 4 月から市町村も)病院は医療機関機能と病床機能を都道府県に報告し、協議に参加する

都道府県の事務の一部は、指定都市、保健所を設置する市、特別区が行う(第 1 章)

  • 病院を開くには都道府県の許可が、保険の診療をするには国(地方厚生局)の指定が要ります。許可と指定は別の手続きで、相手も別です。
  • 病院が出す届出と報告は、保険のことは地方厚生局、医療法の報告は都道府県、統計と感染症は保健所が相手です。出したものの多くは公開されます。
  • 令和 7 年の改正医療法で、地域医療構想は2040 年ごろを見すえた医療全体の構想になり、病院は医療機関機能を報告します。施行は 2028 年にかけて順に進みます。

章の一覧

  1. 第1章 病院は、だれが開いているのか 病院 8,001 のうち医療法人が約 7 割。開設者の区分と、行政が病院と関わる 4 つの道(許可、計画、保険、監督)。
  2. 第2章 国の役割 法律と基本方針、診療報酬、保険医療機関の指定。地方厚生局の仕事、施設基準の届出、適時調査と指導。
  3. 第3章 都道府県の役割 開設と病床の許可、医療計画と基準病床数、地域医療構想と調整会議、勧告と指定のつながり、立入検査、基金。
  4. 第4章 保健所と市町村の役割 保健所は全国に 462。立入検査、感染症の届出、病院報告。市町村の 5 つの顔と、公立病院。
  5. 第5章 病院が行政に出す届出と報告 相手ごとの整理と 1 年の流れ。出した報告は、医療情報ネットや厚生局の名簿で公開される。
  6. 第6章 2040 年に向けて、役割はどう変わるか 令和 7 年の改正医療法。新たな地域医療構想、医療機関機能の 5 つ、市町村の参加、施行の時期。

道具

医療法、健康保険法などの条文と、厚生労働省、地方厚生局、総務省が公表した資料をもとに、病院ドック編集部がまとめました。
国が監修したものではありません。
権限の委譲や受付の窓口は自治体で異なります。自院の所管は、都道府県と地方厚生局のサイトでお確かめください。
内容の誤りは訂正受付窓口からお知らせください。