レーダーチャートの見方

診断結果ページのレーダーチャート(総合診断)8軸それぞれの評価基準をご案内します。

数値の見方

各軸の値は、全国の病院の中でのパーセンタイル(0〜100)です。
たとえば70であれば、全国の病院のうち約70%を上回る水準にあることを示します。50が全国のほぼ真ん中です。

この値は公的データ上の相対的な位置づけであり、優劣や医療の質を評価するものではありません。
たとえば「急性期/救急」が低く「慢性期/療養」が高い病院は、長期の療養を担う役割の病院であることを示しているにすぎません。

値が「—」の軸は、出典データと突き合わせできる情報がなかったことを示します(体制がないという意味ではありません)。

「該当届出なし」の表示について

施設基準にもとづく軸で、その分野の届出が1件も確認できなかった場合は「該当届出なし」と表示します。
レーダーチャートでは、その軸の頂点を白抜きの点で示しています。

このとき、パーセンタイルは0にはなりません。
同じ分野の届出を持たない病院は全国にも多く、それらは同じ順位として扱われるため、順位はその集団の中間の値になります。
たとえば「回復期」は、回復期リハビリテーション病棟などの届出を持たない病院が全国の多数を占めるため、届出が1件も無くても中間の値が付きます。届出ゼロの病院が多い軸ほど、この値は高くなります。

この値は「全国の真ん中くらいの体制がある」という意味ではありません。
届出の有無そのものは「該当届出なし」の表示でご確認ください。

算出のもとになるデータ

  • 施設基準届出情報(各厚生局) — 診療報酬の施設基準として厚生局に受理されている体制の届出。「病床規模」「急性期/救急」「手術/外科系」「回復期」「慢性期/療養」「在宅/地域連携」「看護/ケア体制」の算出に使います。届出の区分(入院料の区分や加算の段階)も名簿から取り込み、評価に含めています。
  • 交通アクセスデータ(GTFS-JP/国土数値情報ほか) — 「交通の便」の算出に使います。
  • 介護サービス情報公表システムのオープンデータ(厚生労働省) — 病院が直営または併設する介護サービスと、同じ法人の介護事業所の情報。「在宅/地域連携」(在宅系の種別数)と「慢性期/療養」(入所系の施設の定員)に、その分野の届出の最上位の重みを上限として加えています。診断結果ページの根拠表示では「介護サービス」「入所系の介護施設」の行で示します。

施設基準にもとづく軸は、その分野に関係する施設基準の届出を、その分野への当てはまりが強いものほど、また全国で届出が少ない(希少な)ものほど大きく重み付けして合計し、全国の病院の中でのパーセンタイルに換算しています。届出の区分(入院料の区分や加算の段階)は、上位の区分ほど大きく効くように段階に応じて重み付けしています。
各データの基準日は、診断結果ページ下部の「データ出典一覧」に表示しています。

算出の手順

どの数値がどう決まっているのかを確認できるよう、算出の手順を公開しています。

  1. 届出を集める
  2. 軸に振り分ける
  3. 重みを付ける
  4. 区分を反映する
  5. 合計する
  6. 全国での順位に直す — 素点を全国の病院の分布と照らして、パーセンタイル(0〜100)に換算します。

役割の異なる病院が混ざらないよう、病床の種別と施設の名称にもとづく除外の決まりを設けています。

届出の区分について

入院基本料の区分(急性期一般入院料1〜6 など)や加算の段階(入退院支援加算1〜3 など)は、厚生局が公表する名簿の備考から取り込んでいます。
評価に含めている区分は、各軸の「評価に含める区分の例」に上位から順に示しています。区分は上位ほど大きく軸に効きます(「算出の手順」の「区分の段階を反映する」)。診断結果ページの根拠表示では「届出名称/区分」の形で表示します。
施設基準ページの届出一覧でも、名簿に記載がある届出には「区分」として表示します。

関東信越厚生局と近畿厚生局は、加算の区分を名簿に載せていません(入院基本料の区分は載せています)。
この2局の管内の病院では、載っていない加算の区分を全国の分布から推定して評価に使っています。推定はその病院の実際の段階を示すものではないため、該当する病院の診断結果ページには「一部の項目は全国分布からの推定です」と注記し、推定した区分は根拠には示していません。

AIを使っている箇所・使っていない箇所

本サービスは開発に生成AIを活用していますが、病院ごとの診断の数値を生成AIが判定しているものではありません。
数値は上の手順どおりの集計で決まり、同じデータからは何度計算しても同じ値になります。
ただし、集計に使う配点表(施設基準ごとに、どの軸にどれだけ当てはまるか)は、生成AIが評価基準にしたがって判定したものです。配点表はすべての病院に共通で、病院ごとに判定を変えることはありません。

生成AIを使っていないもの
レーダーチャートの8軸のスコアとパーセンタイルの計算、類似病院の抽出、交通アクセススコア、病床数・診療科目の表示。いずれも公的データの集計です。
生成AIを使っているもの
施設基準の「説明」、取得要件の要約、補助金情報の要約。これらは読みやすさのために生成した文章で、画面上でもAIが生成した旨を明示しています。内容が正確でない場合があるため、原文もあわせてご確認ください。
レーダーチャートの配点表(施設基準ごとに、どの軸にどれだけ当てはまるかの判定)。判定の結果は、診断結果ページの「この数値の根拠になっている届出を見る」で、届出の並びとして確認できます。

8つの軸の評価基準

病床規模

病院の規模を、届出情報から集計した総病床数で見ています。

施設基準届出情報にもとづく総病床数を、全国の病院の中でのパーセンタイルに換算しています。

急性期/救急

重症の入院患者を受け入れて治療する高度な入院体制と、救急患者を受け入れる体制(夜間や休日の対応、他の医療機関への搬送連携を含む)の厚みを見ています。急性期の入院体制を持つ病院のほとんどが救急も受け入れているため、ひとつの軸にまとめています。

評価対象の届出の例

  • 特定機能病院入院基本料
  • 特定集中治療室管理料(ICU)
  • ハイケアユニット入院医療管理料(HCU)
  • 救命救急入院料
  • 脳卒中ケアユニット入院医療管理料(SCU)
  • 新生児特定集中治療室管理料(NICU)
  • 急性期総合体制加算
  • 救急医療管理加算
  • 救急患者連携搬送料
  • 地域医療体制確保加算

評価に含める区分の例

  • 一般病棟入院基本料/急性期病院A一般入院料・急性期一般入院料1〜3
  • 一般病棟入院基本料/急性期病院B一般入院料・急性期一般入院料4〜6
  • 特定機能病院入院基本料/7対1・10対1・13対1

手術/外科系

手術を支える体制(麻酔や輸血の管理、休日や夜間の手術への対応など)と、届け出ている手術の施設基準の種類の多さを見ています。個別の手術の施設基準(腹腔鏡下手術や手術支援装置を用いる手術など)は、1種類ずつ同じ重みで40種類まで数えます。

評価対象の届出の例

  • 麻酔管理料
  • 輸血管理料
  • 短期滞在手術等基本料
  • 周術期薬剤管理加算
  • 入院手術対応加算
  • 手術の休日加算1、時間外加算1および深夜加算1(医科点数表 第10部 手術の通則12)
  • 個別の手術の施設基準(種類数で数えます)

回復期

急性期の治療を終えた患者のリハビリテーションや、在宅復帰を支える体制の厚みを見ています。回復期リハビリテーション病棟入院料1〜5のように区分が別の届出になっているものは、上位の区分ほど大きく反映します。

評価対象の届出の例

  • 回復期リハビリテーション病棟入院料
  • 地域包括ケア病棟入院料(入院医療管理料)
  • 地域包括医療病棟入院料
  • リハビリテーション・栄養・口腔連携体制加算

慢性期/療養

長期の療養を必要とする患者を受け入れる体制の厚みを見ています。併設または同一法人の介護医療院や介護老人保健施設など、入所系の介護施設の定員も加えています。

評価対象の届出の例

  • 療養病棟入院基本料
  • 障害者施設等入院基本料
  • 特殊疾患病棟入院料
  • 緩和ケア病棟入院料
  • 療養病棟療養環境加算

評価に含める区分の例

  • 一般病棟入院基本料/地域一般入院料1〜3
  • 療養病棟入院基本料/入院料1・2
  • 障害者施設等入院基本料/7対1・10対1・13対1・15対1

在宅/地域連携

在宅医療や退院支援、地域の医療機関との連携体制の厚みを見ています。病院が直営または併設する在宅系の介護サービス(訪問看護や通所リハビリテーションなど)の種別数も加えています。

評価対象の届出の例

  • 在宅療養支援病院、在宅療養支援診療所および在宅療養後方支援病院
  • 在宅時医学総合管理料および在宅がん医療総合診療料
  • 在宅患者訪問看護・指導料
  • 入退院支援加算
  • 機能強化加算、地域包括診療加算および地域包括診療料

評価に含める区分の例

  • 入退院支援加算/入退院支援加算1・2・3

看護/ケア体制

看護補助者の配置や夜間の看護体制、医療安全や感染対策、認知症の患者へのケア、医師の事務作業を支える体制など、入院患者を支える看護とケアの体制の厚みを見ています。

評価対象の届出の例

  • 急性期看護補助体制加算
  • 看護職員夜間配置加算
  • 看護補助加算
  • 医療安全対策加算
  • 感染対策向上加算
  • 認知症ケア加算
  • 医師事務作業補助体制加算

評価に含める区分の例

  • 急性期看護補助体制加算/25対1〜75対1・夜間30対1〜夜間100対1・看護補助体制充実加算1・2
  • 看護補助加算/看護補助加算1〜3・看護補助体制充実加算1・2
  • 看護職員夜間配置加算/12対1・16対1(配置加算1・2)
  • 認知症ケア加算/加算1〜3
  • 医師事務作業補助体制加算1・2/15対1〜100対1

交通の便

公共交通機関などでの通いやすさを見ています。

最寄駅までの近さ(徒歩換算)、周辺の駅の数、近くのバス停の運行本数、徒歩15分圏の人口、車の利便性などを組み合わせた交通アクセススコアを、全国の病院の中でのパーセンタイルに換算しています。バスのデータが整備されていない地域では、バスを除いた項目で算出します。駅からの徒歩分数は直線距離にもとづく目安です。

「急性期の届出の厚み」(二次医療圏のポジショニングマップの縦軸)

診断結果ページの「二次医療圏のポジショニングマップ」では、圏域の病院を「許可病床数 × 急性期の届出の厚み」の散布図に置いています。
縦軸の「急性期の届出の厚み」は、上の「急性期/救急」「手術/外科系」の2軸の素点を足した値です。2軸の根拠になっている施設基準の届出を、軸への当てはまりが強いものほど、また全国で届出が少ない(希少な)ものほど大きく重み付けして合計しています。急性期一般入院料などの入院料の区分は、上位の区分ほど大きく反映します(「算出の手順」の「区分の段階を反映する」と同じ扱いです)。パーセンタイルに換算する前の値なので、単位はありません。

0 は、その2軸に該当する届出が1件も確認できなかったことを示します。回復期や長期の療養、精神科の病院は 0 付近に集まりますが、それは担う役割の違いであり、体制の良し悪しを示すものではありません。
点の色は入院料の届出から求めた「病床機能の構成」で、高度急性期系・急性期・回復期・慢性期・精神・その他の6区分です。ひとつの病院が複数の区分を持つ場合、色は最上位の区分で決め、一覧表にはすべての区分を表示しています。「急性期」には急性期一般入院料と地域一般入院料の両方を含みます(届出名称が同じため区別できません)。

この値は施設基準の届出から求めたもので、病床機能報告の機能区分(高度急性期・急性期・回復期・慢性期)ではありません。また、横軸の許可病床数は医療情報ネットの値で、稼働病床数とは異なります。

「くらべる相手」を切り替える

全国の値は、19床の有床診療所から1,000床規模の病院までを同じ母集団として計算しています。
そのため「急性期/救急が低い」と見えても、それが担う役割の違いによるものか、規模の違いによるものかを読み分けられません。
比較する母集団を切り替えると、その読み分けができます。

診療機能が似た病院
主な入院料の種類が同じで病床数が近い病院のうち、施設基準の重なり、地域の近さ、介護サービスの有無などを点数にして上位から選んだ12院です(ページ下部の「類似病院」と同じ抽出)。似た役割・似た規模の病院の中での位置が分かります。
同じくらいの病床規模の病院
19床以下/20〜99床/100〜199床/200〜399床/400床以上の5つの帯で区切っています。この母集団を選んだときは、病床規模の軸は帯で区切っている以上その中での順位に意味がないため「—」と表示します。

「群内」の列は、選んだ母集団の中での順位(パーセンタイル)です。チャートの破線はその母集団の平均を示します。
母集団に含まれる病院が10院に満たない場合は、値が安定しないため表示しません。

同一の都道府県で比べる機能は用意していません。
実際のデータで確かめたところ、都道府県で区切っても順位が平均3ポイントほどしか動かず、切り替えても読み方が変わらないためです。
これは、都道府県ごとの病院の構成が全国とおおむね同じであることによります。

いずれの比較も、公的データ上の位置づけを示すものであり、優劣を評価するものではありません。

ご注意

  • この診断は公的データの機械的な集計であり、医療の質や優劣を評価するものではありません。
  • 届出状況は変わることがあります。最新の情報や受診にあたっての判断は、各病院へ直接ご確認ください。
  • 掲載内容に誤りがある場合は、訂正受付窓口からご指摘ください。