地域包括診療加算
- 主な点数地域包括診療加算1〜2 21〜38点
- 令和6年度の算定全国で約2,053万回
- 届出病院数の推移2025年1月 36院 → 2026年11月 2院(−34)
出典: 各厚生局「施設基準の届出受理状況」基準日 2026年9月1日・公表ごと更新
届出の有無は病院の方針や地域の役割分担で決まるもので、取得の可否や診療の優劣を示すものではありません。
対象は病院(20床以上)で、診療所、歯科診療所、薬局の届出は含みません。
AI概要generated by AI
閉じる表示する
地域包括診療加算とは?
慢性の病気をもつ患者さんについて、かかりつけの診療所がお薬・健康・介護のことまで含めて継続的に診る体制を評価する、基本診療料の加算です。
加算1と加算2があり、違いは在宅医療への関わりの深さです。
主な要件
- 診療所であること・担当医の配置:慢性疾患の指導に係る適切な研修を修了した医師(担当医)が配置されていること。認知症に係る研修も修了していることが望ましいとされています。
- 院内掲示とウェブ公開:健康相談・予防接種の相談に応じていること、介護支援専門員や相談支援専門員からの相談に対応できること、患者さんの状態に応じて28日以上の長期の投薬やリフィル処方箋の交付ができることを院内に掲示し、原則としてウェブサイトにも掲載していること。
- 薬局との連携:院外処方を行う場合は、24時間対応できる薬局と連携していること。ただし、緊急時に必要となる解熱鎮痛消炎剤・血圧降下剤・気管支拡張剤等を院内処方できる体制がある場合は、この限りではありません。
- 敷地内禁煙:医療機関の敷地内が禁煙であること。
- 介護とのつながり:介護保険の相談に応じている旨を掲示し、要介護認定の主治医意見書を作成していること。あわせて、居宅介護支援事業者の指定と常勤の介護支援専門員の配置、地域ケア会議への年1回以上の出席、介護認定審査会の委員の経験など、示された項目のいずれか1つを満たすこと。
- ケアマネジャーとの相談:サービス担当者会議への参加実績、地域ケア会議への出席実績、介護支援専門員と対面またはICT等で相談する機会を設けていることのいずれかを満たすこと。
- 診療体制:時間外対応体制加算の届出、常勤換算2名以上(うち1名以上は常勤)の医師の配置、在宅療養支援診療所であることのいずれか1つを満たすこと。
- 意思決定支援:人生の最終段階における医療・ケアの決定プロセスを踏まえた指針を定めていること。
- 加算1と2の違い:加算1は在宅医療の提供と24時間の往診等の体制が求められ、外来から訪問診療へ移った患者さんの実績(在宅療養支援診療所は直近1年で10人以上、それ以外の診療所は3人以上)も必要です。加算2は24時間の連絡体制を確保していればよく、この実績要件はありません。
患者さんにとってのメリット
- いくつもの持病があっても、ひとりの担当医がまとめて把握してくれます。
- お薬について24時間対応できる薬局と連携しているため、急に薬が必要になったときにも相談先があります。
- 介護保険の相談やケアマネジャーとの調整まで、同じ窓口でつながります。
費用の扱い
診療報酬上の加算です。算定された場合は、加入している公的医療保険の自己負担割合に応じた分が窓口でのお支払いに含まれます。
まとめ
地域包括診療加算は、病気ごとに医療機関を渡り歩かなくてよいかかりつけ医を評価する加算です。医療だけでなく介護との橋渡しまで求められている点が特徴で、加算1ではさらに在宅での対応まで担います。
取得要件
閉じる表示する
厚生労働省の通知にもとづく要件を AI が分かりやすく整理したものです。通知の原文もそのままご覧いただけます。
本基準は、診療所が算定できる「地域包括診療加算」の施設基準です。
- 対象診療所であり、慢性疾患の指導に係る適切な研修を修了した担当医を配置すること。
- 掲示健康相談・予防接種、介護支援専門員等からの相談対応、28日以上の長期投薬やリフィル処方箋への対応が可能である旨を院内掲示しウェブサイトに掲載すること。
- 連携院外処方時は24時間対応薬局と連携し、在宅医療の提供と24時間往診等の体制(加算1)又は24時間連絡体制(加算2)を確保すること。
- 体制敷地内禁煙、介護保険相談・主治医意見書作成、意思決定支援指針の整備、外来から訪問診療への移行実績等を満たすこと。
- 届出別添7の様式2の3を用いる。
出典: 厚生労働省 通知(取得要件)。実際の届出可否は施設要件・人員配置等の確認が必要です。最終判断は担当部署で行ってください。
算定できる主な診療行為と点数1種類
閉じる表示する
この施設基準で算定できる診療行為は1種類です。
診療報酬の請求用のコード表は、患者の条件や算定の場面ごとに項目が分かれています。ここでは同じ診療行為の項目をまとめ、点数を幅で示しています。項目のある行を開くと、条件ごとの点数が見られます。
点数の幅には、特定妥結率、選定療養(入院期間が180日を超える場合)、同じ日の2科目の受診などの事務的な例外の項目を含めていません。算定には他の施設基準の届出や算定要件が必要な場合があります。
点数は国が定めた点数表の値(1点10円)で、病院ごとの請求額や患者の負担額ではありません。
実際の負担は、病院やご加入の保険の条件によって変わります。
「令和6年度」の回数は、NDBオープンデータの全国の算定回数です(下の「令和6年度の算定の状況」と同じ出典)。令和8年度改定で新しくなった項目には回数がありません。
基本診療料1種類
-
地域包括診療加算1〜2 21〜38点
地域包括診療加算2(その他の慢性疾患等を有する患者の場合) 21点 地域包括診療加算2(認知症を有する患者等の場合) 31点 地域包括診療加算1(その他の慢性疾患等を有する患者の場合) 28点 地域包括診療加算1(認知症を有する患者等の場合) 38点
出典: 診療報酬情報提供サービス(厚生労働省)(https://shinryohoshu.mhlw.go.jp/)「医科診療行為マスター」(2026年10月13日版)を加工して作成
届出の状況
対象の病院7,948院(全国・20床以上)での集計です。件数は事実として示しており、多い少ないの評価ではありません。
「この1年に算定を開始」は、診療報酬改定の施行日など全国のほとんどの病院がいっせいに届け出た日 (2026年4月1日、2026年6月1日)を除いた数です。
届出病院数の推移
各月末に厚生局の名簿に掲載されていた対象の病院数です(当サイトの取込結果。2025年1月から)。 名簿の更新や取込の都合で一時的に増減して見えることがあります。
数値を表で見る
| 月 | 病院数 |
|---|---|
| 2026年11月 | 2 |
| 2026年10月 | 2 |
| 2026年9月 | 2 |
| 2026年8月 | 1 |
| 2026年7月 | 1 |
| 2026年6月 | 0 |
| 2026年5月 | 0 |
| 2026年4月 | 0 |
| 2026年3月 | 37 |
| 2026年2月 | 35 |
| 2026年1月 | 36 |
| 2025年12月 | 36 |
| 2025年11月 | 36 |
| 2025年10月 | 36 |
| 2025年9月 | 37 |
| 2025年8月 | 36 |
| 2025年7月 | 36 |
| 2025年6月 | 36 |
| 2025年5月 | 36 |
| 2025年4月 | 36 |
| 2025年3月 | 36 |
| 2025年2月 | 36 |
| 2025年1月 | 36 |
都道府県別の届出病院数
令和6年度の算定の状況
令和6年度(2024年4月〜2025年3月)に、この施設基準で算定できる診療行為は、全国で約2,053万回算定されました。
都道府県別の算定回数
| 都道府県 | 算定回数 | 人口10万人あたり | 届出医療機関 | 1施設あたり(目安) |
|---|---|---|---|---|
| 北海道 | 368,564回 | 7,306回 | 76 | 約4,850回 |
| 青森県 | 31,727回 | 2,676回 | 25 | 約1,269回 |
| 岩手県 | 152,655回 | 13,229回 | 64 | 約2,385回 |
| 宮城県 | 108,452回 | 4,874回 | 41 | 約2,645回 |
| 秋田県 | 166,352回 | 18,329回 | 51 | 約3,262回 |
| 山形県 | 172,919回 | 17,081回 | 47 | 約3,679回 |
| 福島県 | 150,383回 | 8,490回 | 50 | 約3,008回 |
| 茨城県 | 187,453回 | 6,581回 | 48 | 約3,905回 |
| 栃木県 | 387,615回 | 20,356回 | 61 | 約6,354回 |
| 群馬県 | 330,916回 | 17,344回 | 114 | 約2,903回 |
| 埼玉県 | 470,133回 | 6,375回 | 192 | 約2,449回 |
| 千葉県 | 276,588回 | 4,382回 | 94 | 約2,942回 |
| 東京都 | 956,364回 | 6,830回 | 354 | 約2,702回 |
| 神奈川県 | 560,026回 | 6,086回 | 198 | 約2,828回 |
| 新潟県 | 177,788回 | 8,423回 | 43 | 約4,135回 |
| 富山県 | 98,190回 | 9,736回 | 44 | 約2,232回 |
| 石川県 | 304,267回 | 27,708回 | 104 | 約2,926回 |
| 福井県 | 109,186回 | 14,623回 | 32 | 約3,412回 |
| 山梨県 | 35,056回 | 4,376回 | 13 | 約2,697回 |
| 長野県 | 641,158回 | 31,860回 | 164 | 約3,910回 |
| 岐阜県 | 388,824回 | 19,926回 | 103 | 約3,775回 |
| 静岡県 | 880,530回 | 24,625回 | 219 | 約4,021回 |
| 愛知県 | 2,110,171回 | 28,197回 | 539 | 約3,915回 |
| 三重県 | 378,530回 | 21,739回 | 106 | 約3,571回 |
| 滋賀県 | 203,979回 | 14,516回 | 71 | 約2,873回 |
| 京都府 | 1,110,527回 | 44,924回 | 340 | 約3,266回 |
| 大阪府 | 2,036,668回 | 23,218回 | 603 | 約3,378回 |
| 兵庫県 | 1,193,126回 | 22,121回 | 341 | 約3,499回 |
| 奈良県 | 222,023回 | 17,028回 | 75 | 約2,960回 |
| 和歌山県 | 271,846回 | 30,165回 | 85 | 約3,198回 |
| 鳥取県 | 98,802回 | 18,502回 | 33 | 約2,994回 |
| 島根県 | 160,278回 | 24,942回 | 57 | 約2,812回 |
| 岡山県 | 609,679回 | 33,216回 | 251 | 約2,429回 |
| 広島県 | 958,902回 | 35,140回 | 265 | 約3,618回 |
| 山口県 | 360,932回 | 27,915回 | 111 | 約3,252回 |
| 徳島県 | 240,039回 | 34,271回 | 87 | 約2,759回 |
| 香川県 | 190,106回 | 20,225回 | 42 | 約4,526回 |
| 愛媛県 | 313,789回 | 24,205回 | 106 | 約2,960回 |
| 高知県 | 55,664回 | 8,372回 | 14 | 約3,976回 |
| 福岡県 | 1,007,334回 | 19,802回 | 335 | 約3,007回 |
| 佐賀県 | 247,486回 | 31,160回 | 97 | 約2,551回 |
| 長崎県 | 401,025回 | 31,468回 | 152 | 約2,638回 |
| 熊本県 | 453,924回 | 26,447回 | 141 | 約3,219回 |
| 大分県 | 294,115回 | 26,687回 | 86 | 約3,420回 |
| 宮崎県 | 150,685回 | 14,374回 | 58 | 約2,598回 |
| 鹿児島県 | 465,172回 | 29,839回 | 152 | 約3,060回 |
| 沖縄県 | 43,807回 | 2,952回 | 15 | 約2,920回 |
算定回数は診療報酬の請求(レセプト)で算定された回数で、患者数ではありません。入院料などは入院の日数で数えます。
医療機関の所在地の都道府県で集計しています。10回未満の値は公表されていないため「10回未満」と書き、それを含む合計には「以上」を付けています。
届出医療機関は、2025年3月31日に有効だった届出を、診療所を含めて数えたものです。人口10万人あたりは2025年1月1日現在の人口で計算しています。
1施設あたりは、この施設基準でしか算定できない診療行為の回数を届出医療機関の数で割った目安で、個々の病院の回数ではありません。
出典: NDBオープンデータ(厚生労働省)第11回(診療年月 2024年4月〜2025年3月)を加工して作成(公表ページ)/各厚生局「施設基準の届出受理状況」/総務省「住民基本台帳に基づく人口、人口動態及び世帯数調査」
届出している病院
| 病院 | 所在地 | 病床数 | 区分 | 算定開始 |
|---|---|---|---|---|
| 玉木病院 | 山口県萩市瓦町1 | 151 | 2026年6月1日 | |
| 医療法人財団 緑秀会 田無病院 | 東京都西東京市緑町三丁目6番1号 | 86 | 2026年7月1日 |
掲載内容に誤りがある場合は訂正受付窓口からお知らせください。